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  設計・監理:篠崎弘之建築設計事務所
 
 
●場所:栃木県宇都宮市 ●主要用途:専用住宅 ●構造設計:寺戸巽海構造計画工房 ●構造工法:木造 ●建物規模:地上1階 ●敷地面積:218.89m2 ●建築面積:91.76m2 ●延床面積:91.76m2 ●期間:2012-13
 
 
House I
●新築専用住宅

住宅と田畑がひろがる周辺環境の中に建つ、3人家族のための住宅である。地元で採掘される大谷石でつくられた囲いの中に、大屋根を支える放射状の壁がひろがることでそれぞれの生活空間をつくっている。敷地は袋小路の突き当たりに位置し、心地のよい奥まった感覚を感じる場所であり、隣家の庭や畑、洗濯物などが垣間見えて、近隣の気配も感じられる開放的な場所でもある。近隣の人たちと庭越しに挨拶したり、塀をまたいでお互いに行き来するといった風景がひろがる場所である。
そのような場所に、家族の生活が周囲と連続しながら包まれている住宅を目指した。家という箱ではなく生活の囲いをつくり、そしてその囲いは出入り口をつくる外壁になったり、周囲を眺める窓の高さによって塀になったりと、生活の動きによって変化していく住宅である。平面的に偏平したこの囲いの中には壁が放射状にひろがっていて、その間に家族が集まったり離れたり、少し隠れたりという変化する距離を感じながら生活していく構成になっている。この壁はアーチ状に連なり大屋根を支えていて、その間に大きさの異なる生活の隙間をつくっているのと同時に、中心にはアーチに囲われて包まれた空間をかたちつくっている。大屋根の高さは中心からの奥行とともに変化していき、偏平した平面と相乗して方向性のない一体的なパースペクティブをつくっている。中心からひろがり、同時に中心にむかっていくような視点である。
囲うことと仕切ること、その構成によって周辺とともに多様な生活が展開する住宅を目指している。

 
 
 
 
 
 
 
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