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フルスケルトンから仕上げる。

団地リノベーション。

@​feature Project

STAGEWORKS

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Daigo Ishii Design

STAGEWORKS​のサテライトオフィス「Base34509」が新たな拠点へ移転します​。

Base34509は新オーナーのasofoxさんへ引き継がれます。多目的スペースから、居住用へ。

STAGEWORKSと建築家石井大吾とのプロジェクトがスタートします。

これから、どのような姿に変わるのか。ページを立ち上げて様々な角度から情報を発信します。

Base34509とは​

東京の西部、立川の富士見町団地内にある一室です。

富士見町団地は約7ヘクタールの敷地に876戸が暮らす団地で、竣工は1967年。世の中が高度経済成長期の真っ只中に建設されました。大小の緑地公園が配され、団地の歴史とともに成長してきた様々な大樹が枝を揺らし、敷地内を流れる用水にはホタルも生息する自然環境が豊かな団地です。

Base34509は富士見町団地の一室をSTAGEWORKSが購入し、フルスケルトン状態にしたもので、約2年に渡り、多目的スペースとして活用されてきました。

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​プロジェクトオーナー

aso fox

仕事を引退後、コンピュータによる作曲活動を開始。DJネームaso foxとして活動中。base34509の新オーナーとして住居兼スタジオとしてのイメージをリードする。

about aso fox:https://soundcloud.com/asofox

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設計デザイン

​石井 大吾

Daigo Ishii Designを主宰する建築家。

団地をリノベーションして暮らし、富津にもサテライトオフィスを構え、畑を耕す。地域再生への取り組みも行っている。築古の個性的な建物に目がない。

URL:https://www.daigoishii.com

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プロデューサー

瀬下 優一

STAGEWORKSの代表兼プロデューサー。

​自宅をリノベーションしたこがきっかけとなり、IT業界から転身してSTAGEWORKSを立ち上げる。豪邸から団地まで幅広い物件プロジェクトに携わる。

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「自分たちの」の第一歩にはこの上ない団地。

家って人生最大の買い物っていいます。

時代は変わり、選択肢が増えてきた今でも多くのひとにとっては最大の買い物。

ただ、少し変わってきたかな、と思うのは家を手に入れる=「終の棲家」とは限らないこと。

家にる予算をセーブして、「将来」より「今」を楽しむ生き方を大切にするひとが増えてきたかなと感じることが増えました。

 

ひょっとすると短絡的な選択肢に思われてしまいがちなその選択も、将来の選択肢の自由を残す選択になるかもしれません。

例えば、東京でマンションを購入しようとします。

東京23区の新築マンションの平均価格は7898万円。中古マンションでも3656万円です。

この5年間で新築マンションに至っては約2000万円の値上がりです。じゃあ、平均年収は・・・。

あがっているわけがないですよね。

 

団地の場合、数百万円から販売されたりします。

広さは40平米前後から、60平米ほど。そこに改装にこだわって1000万円掛けたとしても。中古マンションの平均価格に遠く及びもしません。

生涯かけて返してゆくローン。

多くの人にとって安定の未来なんて見通せない時代の中でも、「自分たちらしい」空間への憧れを捨てたくないひとにとっては「団地」のリノベーションという選択肢は、単なるコストセーブだけでなく、「もう一度か二度」新しい家探しをできる可能性を残す選択だったりします。


団地は自分たちの好きなライフスタイルを形にするキャンバスとしてはこの上ないです。

そんな団地だって、いいことばかりじゃない。

「駅チカ」の団地なんて皆無だし、エレベーターだってない。

築年数だって、50年なんてざら。物件検索サイトの検索条件からは真っ先に脱落するようなものばかり。​それでも、自分たちの価値観をトレースして、可能性と魅力を感じられるなら、団地はこの上ない、キャンバスになる。
 

​Written by Yuichi Seshimo

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団地リノベで理想をカタチにする選択。asofox

 

◎使い勝手が悪い日本の住宅

 

私は還暦を迎えるまでに東京23区内を19回も引っ越しました。

何故そんなに引っ越すの?と多くの方から問われ、

間取りや広さは大した問題ではなく使い勝手の悪さが一番の理由ですと応える。

賃貸住宅は住む人の気持ちをまるで考えていない不良品ばかりでした。

そんな物件に住むことに疲れ果ててしまった私はたとえ不満でも現実を受け入れ、

この13年間は何も考えず騒がず静かに暮らしています。

 

◎団地リノベーションという選択肢

 

ところがである!

今夏ネットサーフィン中に偶然みかけた写真付き物件に目が釘付けになる。

東京都立川市富士見町団地/築53年/中古2LDK/フルスケルトン引き渡し/自由設計とある。

しかも都心に比べて庶民でも手が届く予算で購入できる内容に心がときめいた。

この物件は今すぐ抑えないと一瞬で消えると感じた私は間髪入れずに動く。

すぐ連絡をとり現地訪問をし仮契約を済ませ建築家との打合せまで一ヶ月でやり終えた。

 

◎自宅を兼ねたオーディオ視聴覚室を作る

 

己の中に革命を起こそうと奮闘中の私は作曲家になろうと61歳で決めたばかりだ。

譜面の読み書きも楽器の演奏さえできない私はコンピューターミュージックを学ぶ事にした。

ただ部屋の防音対策をどうすればいいのか本当に悩んでいたところでした。

スピーカーを鳴らして音を確認する重要な作業が必ず必要になる!

よく耳にするミキシング➝ミックスダウン➝マスタリングという行程がそれです。

団地リノベーションはこの問題を解決する武器になってくれる。

築53年の団地はコンクリート壁がぶ厚くてそのままでも充分な防音壁となるだろう。

 

◎立地条件は悪いが好きになる

 

所在地は駅から遠く徒歩だと30分、バスを利用しても8分の距離に建つ団地だ。

築年数が古いのでエレベーターはなく団地内に民間スーパーの出店もない。

それでも永年探し求めていた住居へのこだわりはここでしか実現できないのです。

同じことを都心でやろうとしたら数千万の費用が必要になるでしょうね。

 

◎最後の引っ越し

 

団地リノベーションが私の永年の不満を一掃してくれました。

ここに辿りつくまで42年間を費やしてしまいましたが、

早くもなく遅くもなくコロナ禍の今だから出逢った団地ライフを楽しく過ごしたい。

日本中の団地でこのようなプロジェクトが立ちあがることを私は願っています。

Written by aso fox

団地について思うこと

 

私は、ふとした思いつきで、千葉市内の分譲団地を所有することになりました。

2014年に1件、2016年に1件と購入し、気がつけば5年以上も団地に住んでいます。

ここでは、設計者とは別の視点で、団地に暮らすということについて少しご紹介したいと思います。

昭和30年代から40年代、日本中にたくさんの団地が生まれました。

私が所有することになった千葉の2件の団地も、その典型的なものです。

建築当時は最先端で憧れの住まいだったことでしょう。しかし現在、千葉に限らず多くの郊外の分譲団地は、住まいの価格とすれば、驚くような低価格で取引されています。私が団地を購入すると、購入できること、そしてその安さに多くの方が驚きました。

その団地をなぜ購入するに至ったか。それは単純に、住環境として快適である、ということに尽きます。

「リノベーション」、という手法があり、住まいの内部環境については、自由に計画をすることができます。

しかし変えられないものがあります。それは光の差し込み方、窓からの眺めや、風の流れ、躯体のまわりにある環境です。現在、耐震、断熱、防犯、防音、等々住まいの性能は大きく向上しています。しかしプランについては経済的な合理性に従わざるを得ません。限られた開口部、密集した配置、人が生きる環境として、豊かになっていると言い切れない苦しさも抱えています。内見のため団地を訪れると、共用部は緑に溢れ、棟間隔と南北に配置された開口部によって、室内には心地よい風が流れていました。ごく当たり前のようなことですが、最近の集合住宅、分譲戸建住宅では強く感じることができなくなってきました。緑地は計画から4,50年が経過し森となり、適切に維持管理されてきた団地は、もしかしたら他では得ることのできない贅沢な環境を感じながら暮らすという、よい時代を向かえるのではないかと感じたのです。

そのためにも、リノベーションという行為は欠くことができないものです。

共用部分についてはここでは触れませんが、専有部分のリノベーションについては、団地においてまだまだ可能性があります。団地は構造上、壁が多いのが特徴ですが、その分、柱梁が現れてくることがないため、非常にすっきりとした空間になります。私は、専有部分の空間を、屋根が掛かった土地である、というスケルトンの状況を思い浮かべ、敷地と見立てることで、リノベーションの構想を膨らませます。それにより、団地特有の周辺環境とどのような関わりのある空間を設えることができるか。また、50㎡程度の専有部分が多いということも団地の特徴です。

今、暮らし方、働き方、家族の過ごし方も変わってきました。50㎡という広さがちょうどよい時代とも言えます。郊外の40坪程度の戸建住宅で、部屋のほとんどを物置として持て余しているという状況が思い浮かびませんか。

終の住処を得る、という価値観だけでなく、住み替え、という手法も身近なものになりつつあります。健康状態、仕事、家族構成によって、団地内での住み替えもかつてに比べれば容易です。同じ団地内で、親世帯こ世帯、さらには孫世帯、家族同士が適度な距離感で暮らす様子も見られます。

リノベーションして住み替える、というともったいないような気もしますが、団地は不動産投資としては、他に比べるとかなり少ないコストです。競合が少ないとも言えますが、小さな不動産投資の事例も見られるようになりました。当然ながら、住まいというものは、出費の多くを占めます。この出費が小さくなれば、暮らしは楽に、楽しくなっていくものです。私自身、経営者でもあり、決まった収入があるわけではありませんが、住まいのコストが抑えられることで、余計なストレスがなくなりました。管理費、修繕積立金、駐車場、いずれも安いことも団地の特徴です。また、

団地といえば、近所付き合いが深いイメージがありますが、実際に生活してみると、特段難しいことはありません。年2回の階段掃除は、1時間程度で終わりますが、お互いの様子を知るちょうどよい機会です。ほどほどの距離で暮らすことができる、ということが多くの団地の実情ではないでしょうか。

実際に団地を所有してみて、これからの住まいとして、暮らすということが豊かなものになっていく選択の一つとして可能性を感じています。

Written by Daigo Ishii

​Chapter 1


「顔合わせ」&「現地調査」

 

​設計デザインを担当する建築家との顔合わせと現地調査を「34509」で行う。

 

顔合わせとは

STAGEWORKSでは可能な限り、現地での顔合わせを行う。

施主である新オーナーと、建築家が目的となる空間のなかで空気を共有することを重要視するからだ。施主と建築家の相性も見えてくる。プロデューサーとしては、セッティングする前に色々な視点でマッチングを行うが、最終的に設計監理を依頼するかどうか、を相性で決めていただくことにしている。同じ方向を見ていることで、プロジェクトの過程で出てくる課題は大抵乗り越えることができるからだ。

設計デザインを担当する石井大吾と新オーナーのasofoxさんの初顔合わせでもある。

世代は違っても、共通項が多く、石井大吾も34509には何度も足を運んでいることも有り、スムーズにディスカッションは進む。実際は顔合わせを通り越して、そのまま現地調査に入ってゆくことも珍しくはない。

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asofoxさんが、ずっと温めていた空間イメージのデッサンを元にディスカッションを進める。

建築家に設計を依頼する時に、どこまで自分たちのイメージを持ち込んでいいのか。

意外かもしれないが、遠慮したりしてしまうことは少なくない。

建築家によってはデザインの希望は簡単に聞いた上で、初回提案を。という人もいる。今回のプロジェクトでは、デッサンのイメージの成熟度が高いこともあり、デッサンのイメージを軸に石井がディテールに落とし込むという方針に決まった。

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イメージを建築家にどう伝えるか。

雑誌を持参したりする人もいれば、Pinterestのような共有ツールを使ってイメージを共有する人もいる。建築家によってはざっくりとしたリクエストを聞いて、プレゼン。という方針も少なくはない。お施主さんにしても、イメージを出すことを躊躇ったりすることもある。

でも、迷わずイメージはぶつけましょう。

建築は建築家の技術と情熱によって生み出されるものだけど、建築家のエゴのためにつくられるものではないので。そこにお施主さんの情熱が加わってこそ素晴らしい空間はできあがります。

​IMAGE GALLERIE

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AFTER

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BEFORE

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